Webサイトデザインで副業|Figmaで始める。案件獲得のコツと収益目安【2026年】

デザイン・イラスト

企業やお店のWebサイトを開いたとき、最初に目に入る「見た目」——配色、写真の置き方、文字の大きさ、ボタンの形。あの全体の design を設計するのがWebサイトデザインの仕事です。最近はその設計をFigma(フィグマ)というツールで作るのが主流になり、ブラウザさえあれば高価なソフトなしで始められるようになりました。このデザインカンプ制作を在宅の副業として請けるのが、この記事のテーマです。

コードが書けなくても、Figmaで「見た目のデザイン」だけを作って納品する形なら参入できる——これがWebサイトデザイン副業の入口です。ただし「未経験でいきなり月30万円」のような甘い世界ではありません。ここでは、どこから始め、いくらくらい稼げるのか、コーディングやLP制作との違いも含めて正直に書きます。

最初に「言葉の整理」をしておきます

「Webサイトデザイン」は近い仕事がいくつもあって混乱しがちです。この記事で扱うのはサイト全体の見た目(デザインカンプ)をFigmaで作る仕事です。HTML/CSSでコードに起こす「コーディング」、1枚で売り込む「LP制作」、画面の操作性を設計する「UI/UXデザイン」は、それぞれ隣接する別の仕事です。まずは「見た目を作るところ」から始め、得意に応じて広げていくのが現実的です。

Webサイトデザイン副業の概要

項目 内容
初期費用 0〜3万円程度(Figmaは無料から始められる。学習教材やストック素材に少しかける程度)
必要スキル Figma等の操作/配色・レイアウト・タイポグラフィの基礎/参考サイトを分解して再現する力/ヒアリングと提案のコミュニケーション
月収目安 月1〜5万円(実績づくり期)/月10〜30万円(サイト一式やトップページを継続で請ける段階)
難易度 中(絵心より「整える設計力」。コーディングまで請けるなら難易度は上がる)
在宅可否 完全在宅でOK。オンラインのヒアリングとデータ共有で完結
向いている人 情報を整理して並べるのが好き/細部のそろえ方が気になる/流行のサイトをよく見る/こまめに連絡を返せる
向いていない人 オリジナルのイラストだけ描いていたい/何度もの修正ややり取りが極端に苦手/要望を聞かず自己流を通したい

仕事の中身|どんなデザインを作るのか

「Webサイトデザイン」と一口に言っても、依頼の単位はいくつかに分かれます。自分がどこまで請けるのかを決めておくと、見積もりも案件選びもブレません。

依頼の単位 内容・特徴
トップページのデザイン サイトの顔となる1ページ。ファーストビュー(最初に見える画面)の印象が命。ここだけ請ける案件も多い
下層ページのデザイン 会社概要・サービス紹介・お問い合わせなど。トップで決めた世界観を展開していく
サイト一式(数ページ〜) サイト全体をまとめて設計。構成・トンマナ・全ページのデザインを通して担当する高単価案件
既存サイトのリニューアル 古くなったサイトを今風に作り直す。現状の課題整理から入るため提案力が問われる

いずれも共通して求められるのは、「情報をわかりやすく整理し、伝えたい印象に合わせて整える設計力」です。凝ったイラストを描く力よりも、「誰に・何を伝えるサイトか」を踏まえて、写真・文字・余白・配色を破綻なくまとめる力が評価されます。多くの場合、デザインデータ(Figmaのファイルや画像)を納品するところまでが仕事で、コードに起こす工程は別の人(または別料金)になります。

収入の現実|単価と月収の目安

単価は「1ページだけか、サイト一式か」「テンプレ流用か、構成から作るか」「コーディングまで含むか」で大きく変わります。クラウドソーシングやスキルマーケットで実際に取引されている相場をまとめると、おおむね次の通りです。

請ける範囲 単価の目安
サイトデザイン1ページ(下層ページ等) 5,000〜40,000円/ページ
トップページのデザイン 40,000〜130,000円/件
サイト一式のデザイン(数ページ) 150,000〜300,000円前後/件
デザイン+コーディングまで一式 200,000〜500,000円超/件

ランサーズの相談事例では、サイトデザイン1ページのみで5,000円〜4万円、トップページのデザインで4万円〜13万円程度、デザイン制作を一から請けるサイト一式は20万円前後が一つの目安として挙げられています(出典:ランサーズ)。「安い1ページ案件を数こなす」より「トップページや一式をまとめて請ける」「リニューアルの相談から入る」方が、時間あたりの単価は確実に上がります

月収のイメージは次の通りです。最初は単価より「実績と評価を作ること」を優先し、慣れてきたら単価の高い一式案件や継続契約に寄せていくのが消耗しない進め方です。

働き方 月収の目安
1ページ・バナー等の小さい案件中心(実績づくり期) 1〜5万円
トップページ・下層ページを月数件 8〜20万円
サイト一式・リニューアルや継続契約を抱える 20〜30万円超

必要な道具・ソフト

高価な機材は要りません。パソコンと、デザインを作るツールがあれば始められます。Webサイトデザインの現場ではFigmaが事実上の標準になっており、無料プランでも個人の制作なら十分に使えます。写真のレタッチや細かい画像加工が必要になったらPhotoshop、ロゴやアイコンの作成にはIllustratorと、AdobeのソフトをFigmaと組み合わせて使う人が多いです。

道具・ソフト 費用目安 必要度
パソコン 手持ちでOK 必須
デザインツール(Figma等) 無料〜 必須
画像加工ソフト(Photoshop・Illustrator等) 月2,180円〜 写真加工・ロゴ作成を請けるなら
サブモニター 1万円前後〜 作業効率UPに有効
左手デバイス(作業効率化) 1万円台〜 本格化するなら有効

Figma自体は無料で始められるので、まず最初にお金をかける必要はありません。案件を継続的に受けるようになり「写真の加工や合成も自分でやりたい」「作業をもっと速くしたい」と感じた段階で、ソフトや周辺機器に投資していくのが堅実です。

Adobe Creative Cloud

Photoshop・Illustratorをはじめとするプロ標準のクリエイティブツール集。Webサイトデザインでは、写真のレタッチや合成(Photoshop)、ロゴ・アイコン・図版の作成(Illustrator)でFigmaの足りない部分を補えます。なお、かつてWebデザインの定番だったAdobe XDは単体販売が終了し、現在はコンプリートプランの中で使う形になっています。最初から必要なものではなく、「画像加工まで自分で巻き取りたい」「単価の高い一式案件を安定して受けたい」段階で、フォトプランやコンプリートプランを選ぶのが現実的です。

Adobe Creative Cloud 公式サイト →

TourBox NEO(左手デバイス)

ダイヤルとボタンによく使うショートカットを割り当てられる、デザイナー向けの左手デバイス。Figmaでの拡大縮小・コピー・整列・取り消しといった繰り返し操作を片手のワンタッチにできるため、作業速度が体感で大きく変わります。下層ページを量産したり、修正のやり取りが増えてくる段階で、片手をマウス、もう片手をこのデバイスに置くだけで残業時間が削れます。趣味のデザインから副業へ本格的に踏み込むタイミングで導入する人が多い定番機材です。

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始め方|5ステップ

STEP やること
STEP1 Figmaの基本操作を覚える。無料で使えるので、まず触りながらフレーム・オートレイアウト・コンポーネントの基礎を押さえる
STEP2 好きなサイトを「模写」する。実在の優れたサイトをFigmaで再現すると、配色・余白・文字組みの「型」が一気に身につく
STEP3 架空の店舗・サービスのサイトを2〜3本デザインし、ポートフォリオにまとめる。「どんな意図でこう設計したか」も書き添える
STEP4 ココナラ・ランサーズに出品/応募。最初は「トップページのデザイン」「バナー」など小さい単位から始めると依頼のハードルが下がる
STEP5 実績がたまったら単価を上げ、得意な業種(飲食・美容・士業など)に特化して「この分野ならこの人」と指名される状態を目指す

デザインは「センス」ではなく「観察と型」で大半が決まる

見やすいサイトには共通の原則があります。余白を十分にとる、フォントと文字サイズのルールを決める、色は基調色・補助色・差し色の3系統に絞る、要素の端をきれいにそろえる——この基本を守るだけで「素人っぽさ」は消えます。最初はゼロから生み出そうとせず、優れたサイトを観察して「なぜ見やすいのか」を言語化し、自分の引き出しを増やしていきましょう。

案件の探し方・プラットフォーム比較

未経験のうちは、すでに依頼が集まっているスキルマーケットやクラウドソーシングから始めるのが現実的です。それぞれ性格が違うので、複数に登録して使い分けるのがおすすめです。

探し方 特徴 向いている段階
ココナラ 「出品」して待つ形。Webデザインのカテゴリが確立しており、ポートフォリオを並べておけば指名で依頼が来る 実績づくり〜継続
ランサーズ 案件に「応募」する形。サイトデザイン・リニューアルの発注が定期的に出る。実績で単価を上げやすい 実績づくり〜中級
クラウドワークス テック IT・Web系に特化したエージェント型。週2〜3日などの高単価な継続案件が中心で、実務経験がついてから狙う 中級〜
制作会社の業務委託・SNS直営業 継続的にデザインの依頼が来る/自分の作例を発信して問い合わせを待つ。手数料ゼロで単価も自由 実績がついてから

ココナラ

スキル販売の国内最大級プラットフォーム。デザインからライティングまで幅広く出品でき、「Webデザイン」「トップページ制作」のカテゴリが確立しています。自分のお店のように料金やメニューを設定でき、用途別の作例とともに「トップページから一式まで対応します」と打ち出しておけば、評価が貯まるほど指名依頼が増えていきます。まずはここで実績と評価を作るのが王道です。

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ランサーズ

日本最大級のクラウドソーシング。Webサイトのデザイン制作やリニューアル、LPデザインの案件が定期的に募集されており、応募型で仕事を取りにいけます。実績を重ねるとプロフィールから直接声がかかるようになり、サイト一式や継続契約にもつながります。ココナラと並行して登録しておくと案件の幅が広がります。

ランサーズに登録する →

クラウドワークス テック

クラウドワークスが運営する、IT・Web・エンジニア向けの案件特化サービス。Webデザイナー向けにも、週2〜3日からのリモート案件や高単価の継続案件が紹介されます。クラウドソーシングで実績を積み、「実務として通用する」段階になったら登録を検討したいサービスです。単発案件を積み上げるより収入が安定しやすく、副業から本格的な独立を見据える人の足がかりになります。

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なぜ需要があるのか|市場データ

Webサイトデザインの需要を支えているのは、Web関連市場そのものの拡大です。各種調査によると、国内のWeb関連市場は2023年度に約2.8兆円規模に達し、2025年までに3兆円を突破すると予測されています。企業のデジタル化が進み、ECサイトや商品・サービスの専用ページを作るニーズは増え続けています。サイトが増えれば、その見た目を設計するデザインの仕事も比例して増えていきます。

見落とされがちなのが「まだサイトを持っていない事業者」の存在です。総務省の通信利用動向調査では大企業を含めた自社サイト保有率は9割を超える一方、中小企業・小規模事業者に絞ると保有率は50〜60%程度にとどまるとされています。つまり、地域の店舗や小さな会社には「これからサイトを作りたい」「古いサイトを今風にしたい」という潜在需要がまだ大きく残っているということです。

ツール面の追い風もあります。かつてWebデザインの定番だったAdobe XDの単体販売が終了する一方で、Figmaがデザイナーの利用率で9割近くに達する勢いで普及しました(各種アンケート調査)。無料で始められ、ブラウザだけで動き、共同編集もしやすいFigmaの登場で、未経験者がプロと同じ環境でデザインを学べるようになったことが、副業としての参入障壁を下げています。

「クラウドソーシングは登録者が増えて競争が激しい」と言われますが、データを見ると実態はやや異なります。クラウドワークスの登録ワーカー数は2019年の271万人から2024年には672万人へ約2.5倍に増えましたが、発注側のクライアント数も35.5万社から100.6万社へ約2.8倍に増えています(出典:クラウドワークスIR)。仕事の受け手と出し手は両方伸びており、Webに投資する企業の母数自体が広がり続けています。

単価を上げる3つの方法

方法 内容
①「1ページ」から「一式」へ広げる トップだけでなく下層ページ・サイト構成まで請けると、単価は数倍に。リニューアルの相談から入ると提案の幅も広がる
②コーディングや実装まで対応する HTML/CSSやWordPressでサイトを公開できる状態まで納品できると、デザインのみより大幅に単価が上がる
③成果(伝わるか)を語れるようにする 「問い合わせが増えた」「離脱が減った」など、見た目だけでなく成果で語れると、指名や紹介が一気に増える

副業として軌道に乗り、継続案件が増えてきたら、開業届の提出や確定申告も視野に入ってきます。フリーランスとして活動するうえでの「もしも」の備えも知っておくと安心です。

フリーナンス

フリーランス向けの損害賠償保険+ファクタリングサービス。口座開設は完全無料で、納品物の不備や情報漏えいといった業務トラブルに備える「あんしん補償Basic」(最高5,000万円)が自動付帯します。Webサイトデザインでは公開前の情報や写真素材を預かることもあるため、備えがあると安心です。さらに、サイト一式案件の報酬入金が先になって資金繰りが苦しいときは、請求書を買い取ってもらって即日入金してもらう選択肢も。常用するものではなく「ピンチの時の備え」として知っておくと安心です。

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この副業の強みと注意点

強み 注意点
・Figmaが無料で初期費用がほぼかからない
・コードが書けなくても「デザインのみ」で始められる
・完全在宅・自分のペースで進めやすい
・一式・継続契約で単価と安定収入を伸ばせる
・Web市場の拡大で需要が伸び続けている
・学習者が多く、最初の実績づくりが大変
・修正のやり取りが何度も発生しやすい
・デザインのみだと単価が頭打ちになりやすい
・流行やツールの変化を学び続ける必要がある
・著作権・画像素材のライセンス確認が必須

よくある質問

Q. コード(HTML/CSS)が書けなくても始められますか?

始められます。この記事で扱っているのは「デザインデータを作って納品する」仕事なので、Figmaで見た目を作れればコーディングは必須ではありません。ただし、デザインのみだと単価が頭打ちになりやすいのも事実です。慣れてきたらHTML/CSSやWordPressを少しずつ学び、「公開できる状態まで納品」できるようになると、受けられる案件も単価も大きく広がります。

Q. Figmaの無料プランだけでも仕事になりますか?

なります。個人で制作する分には無料プランで十分で、最初から課金する必要はありません。チームでの共同編集や高度な機能が必要になったら有料プランを検討すればよく、まずは無料の範囲でスキルと実績を作るのが現実的です。

Q. 「Webデザイン」「UI/UX」「LP制作」は何が違うのですか?

重なる部分も多いですが、ざっくり分けると、Webサイトデザインはサイト全体の見た目の設計、UI/UXはボタン配置や操作のしやすさといった「使い勝手」の設計、LP制作は商品・サービスを売るための1枚ページに特化したものです。最初はWebサイトデザインから入り、興味や得意に応じて隣の分野へ広げていくのがおすすめです。当サイトにそれぞれの解説記事があるので、下の関連ページも参考にしてください。

Q. AIでサイトが作れる時代でも需要はありますか?

AIでラフやテンプレートは作れるようになりましたが、「この事業の魅力をどう見せるか」「ターゲットに合う世界観をどう設計するか」を判断し、クライアントの要望を汲んで仕上げる工程は人の領域です。むしろAIで素材やたたき台を時短し、その分を提案や調整に回せると強みになります。「伝わるサイトに仕上げる」仕事は当面なくなりません。

Q. 著作権や素材のライセンスで気をつけることは?

写真・フォント・アイコンは商用利用OKのものを使い、ライセンス範囲(クレジット表記の要否、改変可否)を必ず確認しましょう。クライアントから支給された素材も、第三者の著作物が混ざっていないか念のため確認すると安全です。納品物の著作権の扱い(譲渡するのか、使用許諾なのか)も、契約時に明確にしておくとトラブルを避けられます。

副業を始める前に知ってほしいこと

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※この記事の情報は2026年5月時点のものです。

参考資料・出典

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