越境EC(Shopee・Lazada)は、東南アジア・台湾を中心とした海外の消費者に向けて、日本の商品をオンラインで販売する副業です。ShopeeとLazadaは東南アジア最大級のECモールで、日本に居ながら出品でき、発送も国内の集荷拠点に送るだけ——という仕組みが整ってきたため、個人でも始めやすくなっています。
「日本では当たり前の商品」が、海外では希少価値の高い人気商品になる——この“需要のズレ”が越境ECの稼ぎどころです。とはいえ、英語・現地語での対応、為替、関税、国際送料といった国内転売にはないハードルもあります。この記事では、誇張せず、いくら稼げるのか・何が大変なのかを正直に書きます。
結論から言うと、いきなり大きく稼ぐのは難しく、最初の数ヶ月は「リサーチと出品作業の地味な積み重ね」になります。そこだけは正直にお伝えしておきます。
この副業の概要
| 初期費用 | 数千円〜数万円(出店料は無料。仕入れ・梱包材・撮影環境のみ) |
| 必要スキル | 商品リサーチ・出品作業・翻訳ツールを使った簡単な英語対応 |
| 月収目安 | 数千円〜(軌道に乗れば月5〜20万円、専業化で30万円以上も) |
| 難易度 | ★★★☆☆(国内転売より一段難しい) |
| 在宅可否 | 完全在宅OK(出品・対応はすべてPC・スマホで完結) |
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
|
・コツコツしたリサーチ・作業が苦にならない人 ・日本のアニメ・コスメ・雑貨に詳しい人 ・国内転売を経験して次の市場を探している人 ・翻訳ツールを使った海外とのやり取りに抵抗がない人 |
・すぐに大きく稼ぎたい人 ・海外発送・関税の手続きが一切面倒な人 ・在庫リスクを取りたくない人 ・購入者対応(外国語・クレーム)が苦手な人 |
そもそもShopee・Lazadaとは?
どちらも東南アジアを地盤とする巨大ECモールです。日本でいう「楽天市場」や「Amazon」のような存在で、各国の買い物客がこのアプリで日常的に買い物をしています。
| モール | 特徴 | 主な対象国 |
|---|---|---|
| Shopee(ショッピー) | 東南アジア・台湾のシェア首位。日本向けの越境出店サポートが手厚い | 台湾・シンガポール・マレーシア・タイ等 |
| Lazada(ラザダ) | アリババ傘下。物流網が強く、やや高単価層に強いとされる | インドネシア・マレーシア・フィリピン等 |
日本のセラー(出品者)にとって心強いのは、Shopeeが日本向けの越境出店プログラムを用意していて、出店料が無料、現地語の翻訳サポートや日本国内の集荷拠点への発送で完結できる点です。つまり、海外に直接荷物を送るのではなく、国内の指定倉庫に送れば、あとはプラットフォーム側が海外配送を担ってくれる仕組みが整ってきています(プログラム内容は時期により変わるため、最新は公式で確認してください)。
収入の現実:いくら稼げるのか
最初に正直に書きます。越境ECは「出品してすぐ売れる」副業ではありません。商品リサーチ→出品→現地で見つけてもらう、という段階があり、軌道に乗るまで数ヶ月かかるのが普通です。
一方で、ShopeeのJapan法人が日本人セラーに行った調査では、8割以上が「前年より売上が増えた」と回答しています(出典:Shopee Japan プレスリリース2025)。市場全体が伸びているため、続けた人ほど成果が出やすい構造です。収入イメージは次のとおりです。
| 段階 | 月の利益目安 | 状況 |
|---|---|---|
| 最初の1〜3ヶ月 | 0〜数千円 | 出品数を増やし、売れ筋を探す期間。ほぼ仕込み |
| 4〜6ヶ月 | 月1〜5万円 | 売れ筋が見え始め、リピート出品で安定し出す |
| 半年〜1年 | 月5〜20万円 | 複数国へ展開・出品数100点超。副業として軌道に |
| 専業化 | 月30万円〜 | 在庫・外注を活用し本格的な物販事業に。リスクも増える |
利益を考えるときは、販売価格から「商品仕入れ値」「販売手数料」「国際送料」「為替手数料」「(場合により)関税」を引いた金額が手取りになります。国内転売より引かれる項目が多いので、利益率の試算は必須です。逆に言えば、日本では数百円の商品が海外では数倍で売れるケースもあり、利幅を確保しやすい商材を見つけられるかが勝負どころです。
伸び続ける市場:データで見る越境ECの今
「今さら参入しても遅いのでは」と思うかもしれませんが、データを見ると東南アジア市場はまだ成長の真っ只中です。
- 東南アジアのデジタル経済は2025年にGMV(流通総額)3,050億ドルを突破。EC分野は2022年の約1,200億ドルから2025年に約1,590億ドルへ拡大し、2030年には約3,750億ドルまで伸びると予測されています(出典:Google・Temasek・Bain「e-Conomy SEA」系レポート)。
- Shopeeの2024年の流通総額は約1,005億ドル、年間注文数は109億件。地域シェアは前年の48%から52%へ拡大しています。
- 東南アジア主要6ヶ国のEC流通総額は2023年の約2,180億ドルから2024年に約2,630億ドル(前年比約15%増)へ。日本の国内EC(物販)の伸び率を大きく上回ります。
なぜ今、日本商品にチャンスがあるのか
円安が続く局面では、海外の買い手にとって日本商品は「割安」に映ります。さらに日本のアニメ・キャラクターグッズ・コスメ・文房具・中古品は現地で根強い人気があり、「Made in Japan」自体がブランドになります。市場が伸びている×通貨が追い風×商材の人気、という3つが重なっているのが今の状況です。
始め方の5ステップ
- セラー登録をする:Shopeeの日本向け越境出店プログラムに登録。出店料は無料で、本人確認と販売者情報の入力で始められます。
- 売れ筋商品をリサーチする:各国のShopee内で「売れている日本商品」を検索し、ランキングやレビュー数から需要を読み取ります。ここが最重要です。
- 商品を仕入れる・用意する:まずは自宅の不用品や少量仕入れから。在庫を抱えすぎないのが鉄則です。
- 商品ページを作る:写真を撮り、翻訳ツールで現地語の説明文を用意。1枚目の写真と価格設定が売れ行きを左右します。
- 受注・発送・対応:売れたら国内の指定拠点へ発送。購入者からの質問には翻訳ツールを使って丁寧に対応します。評価が貯まると露出が増えます。
いきなり大量出品せず、「少数の商品で1件売る経験」を最初の目標にすると挫折しにくいです。最初の1件が売れると、何が現地で求められているかの感覚がつかめます。
仕入れ・道具をそろえる
最初は自宅の不用品や、すでに国内で安く手に入るものから始めるのが安全です。販路が見えてきたら、利益の取れる商品を継続的に仕入れる段階に進みます。卸サイトを使えば、メーカーや問屋から小ロットでまとめて仕入れられ、利益率を確保しやすくなります。
NETSEA(ネッシー)
日本最大級の卸売モールサイト。メーカー・問屋・卸会社から直接仕入れができ、登録は無料です。雑貨・コスメ・アパレルなど越境ECで人気の商材も豊富で、小ロットから卸価格で仕入れられるため、利益率を確保したい物販副業の仕入先として有力です。まずは無料登録して、海外で売れそうな商品を探してみましょう。
越境ECでは、商品写真の良し悪しが購入率に直結します。言語の壁がある海外の買い手にとって、写真は「説明文以上に伝わる情報」です。小物・アクセサリー・コスメを多く扱うなら、撮影環境を整えると売れ行きが変わります。
撮影ブース(簡易フォトボックス)
商品撮影用の簡易フォトボックス。販売・転売系では商品写真の質が購入率に直結するため、撮影ブースの有無で売上が大きく変わります。LED付きで背景が均一になり、スマホでも清潔感のあるプロっぽい写真が撮れます。言語が通じにくい海外の買い手にこそ、伝わる写真が武器になります。
出品数が増え、注文が入るようになると、梱包材を都度買うのが地味な負担になります。海外発送は輸送距離が長いぶん、緩衝材でしっかり保護することがクレーム防止にもつながります。ダンボール・テープ・緩衝材はまとめて用意しておくと安心です。
ダンボールワン
梱包資材のオンライン通販。ダンボール・テープ・緩衝材が業務用価格でまとめ買いできます。海外発送は輸送中の衝撃が大きいため、しっかりした梱包がクレーム・破損トラブルの予防になります。出品数が増えてきたら、都度買うより圧倒的に安く、物販・転売系では必須の仕入先です。
仕入れ資金とキャッシュフローの備え
物販は「先に仕入れて、売れてから入金される」ビジネスです。規模が大きくなるほど、入金より先に仕入れ・送料の支払いが発生し、資金繰りが苦しくなる局面が出てきます。万一に備えた仕組みを知っておくと安心です。
フリーナンス
フリーランス・個人事業主向けの損害賠償保険+ファクタリングサービス。口座開設は完全無料で、業務トラブルに備える「あんしん補償」が自動付帯します。さらに、急ぎで仕入れ資金が必要な時は、請求書を買い取ってもらって即日入金してもらえる仕組み(ファクタリング)も利用できます。常用するものではなく、「資金繰りがピンチの時の選択肢」として知っておくと心強い備えです。
強みと注意点
| 強み | 注意点 |
|---|---|
|
・伸び続ける巨大市場に参入できる ・出店料無料で初期費用が小さい ・円安が日本商品の追い風になる ・国内の集荷拠点に送るだけで海外販売 ・日本の人気商材で利幅を取りやすい |
・軌道に乗るまで数ヶ月かかる ・為替変動で利益が目減りすることがある ・関税・送料・手数料で利益率が下がる ・現地語での購入者対応が必要 ・各国の輸入規制・禁止品目の確認が必須 |
禁止品目・輸入規制は必ず事前確認を
国によって輸入が禁止・制限されている品目(食品・化粧品・電池内蔵品・特定のブランド品など)があります。知らずに出品・発送すると、商品が没収されたりアカウントが停止されたりするリスクがあります。出品前に各モールのガイドラインと、対象国の輸入規制を必ず確認してください。
よくある質問
英語や現地語が話せなくても大丈夫ですか?
ある程度は対応できます。商品説明や購入者とのやり取りは翻訳ツール(DeepL・Google翻訳など)で十分まかなえる場面が多く、ShopeeのようなモールはAI翻訳サポートも用意しています。ただし、定型でないクレーム対応や交渉では、ニュアンスを汲む手間がかかる点は理解しておきましょう。
国内転売とどちらが稼げますか?
一概には言えませんが、越境ECは「為替メリット」と「日本商品の希少価値」で利幅を取りやすい一方、送料・関税・対応の手間という固有のコストがあります。まず国内のフリマ販売でネット販売の基礎をつかんでから越境に進むと、つまずきにくいです。
確定申告は必要ですか?
仕入れて売って利益を得る「物販」は事業・雑所得にあたり、副業の場合は利益が年20万円を超えると確定申告が必要です。海外取引でも日本の居住者であれば日本で申告します。詳しくは確定申告ガイドを確認してください。
在庫を持たずに始められますか?
まずは自宅にある日本の不用品(フィギュア・ゲーム・コスメ・ブランド品など海外で人気のもの)から出品すれば、在庫リスクなしで始められます。売れ筋がわかってきたら少量仕入れに移行する、という順番がもっとも安全です。
ShopeeとLazada、どちらから始めるべき?
日本向けの越境出店サポートが手厚く、日本人セラーの実績が多いShopeeから始める人が多いです。1つのモールで売れる感覚をつかんでから、Lazadaや他国に横展開すると、出品データを使い回せて効率的です。
副業を始める前に知ってほしいこと
「1日5分で月50万円」「スマホをタップするだけで日給3万円」——こうした誇大広告で高額な情報商材やオンラインサロンを売りつける悪質な業者が後を絶ちません。消費者庁や国民生活センターも繰り返し注意喚起を行っています。当サイトでは、こうした非現実的な謳い文句を一切使わず、現実的な収入や必要な努力を正直に掲載するよう努めています。
不安を感じたら、以下の公的窓口に相談してください(相談無料)。
- 消費者庁 — 財産にかかわる危険(副業・投資詐欺の注意喚起一覧)
- 国民生活センター — 情報商材に関する相談事例
- 消費者ホットライン:188(いやや)に電話すると最寄りの消費生活センターにつながります
副業の第一歩にフードデリバリー
越境ECは軌道に乗るまで時間がかかります。その間の収入の柱として、スキル不要・面接なしで始められるフードデリバリーも選択肢です。まず副業で稼ぐ経験をしてから、自分に合ったジャンルを見つけるのが堅実です。
この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。当サイトは、紹介する商品やサービスの購入・登録によって収益を得ることがあります。ただし、記事の内容や評価は広告主の影響を受けることなく、筆者の経験・調査にもとづいて作成しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
※この記事の情報は2026年5月時点のものです。出店プログラムの内容・手数料・市場データ・為替・各国の輸入規制等は変動する場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
参考資料・出典
- Shopee Japan プレスリリース(2025)「越境ECの2024年総括と2025年展望」— 日本人セラーの8割以上が「前年より売上増加」と回答
- Shopee Japan「越境ECの市場規模と成長の現状」— Shopee 2024年GMV約1,005億ドル・年間注文数109億件
- The Digital X「2025年最新 東南アジア越境EC 各国のEC市場規模と主要プラットフォーム」— 東南アジアデジタル経済GMV2025年3,050億ドル・EC市場予測
- eコマースコンバージョンラボ「2024年EC流通総額ランキング」— 東南アジア主要6ヶ国EC流通総額・Shopee/Lazadaシェア


コメント