採用代行・スカウト代行で副業|人材スキルで稼ぐ。始め方と収入目安【2026年】

事務サポート・バックオフィス

採用代行(RPO)・スカウト代行は、企業の「人を採る作業」を在宅で巻き取る副業です。求人媒体のスカウト文を書いたり、候補者リストを作ったり、応募者との日程調整をしたり——華やかさはありませんが、人手不足の会社が「採用にまで手が回らない」という慢性的な悩みを抱えているため、継続契約になりやすいのが最大の特徴です。

この記事では、誇張なしで正直に書きます。「人事経験者じゃないと無理」というほど高い壁はありませんが、「誰でもすぐ月20万円」でもありません。そして採用代行と「職業紹介」はまったく別物で、後者には国の許可が必要という、知らずに始めると違法になりかねない線引きも、はっきり説明します。

採用代行・スカウト代行とはどんな副業か

採用代行(RPO=Recruitment Process Outsourcing/採用プロセスのアウトソーシング)とは、企業の採用業務の一部または全部を外部が代わりに行うことです。スカウト代行はそのうち「ビズリーチ・Wantedly・Greenなどのスカウト型媒体で、候補者にスカウトメッセージを送る作業」に特化したものを指します。

具体的な作業はこんな内容です。

  • スカウト文の作成・送信:媒体上で条件に合う候補者を探し、テンプレではない刺さる文面を送る
  • 候補者リストの作成:求める人物像(ターゲット)を絞り込んでリスト化する
  • 応募者対応・日程調整:応募者への一次返信、面接日程の調整、リマインド連絡
  • 求人原稿の作成・改善:求人票や募集ページの文章を書き直して応募数を増やす
  • 媒体運用の代行:Indeedや各求人サイトの掲載・更新・効果測定

採用代行と「職業紹介」は別物です(重要)

求職者を企業に紹介し、採用が決まったら紹介手数料を受け取る「有料職業紹介事業」は、職業安定法にもとづく厚生労働大臣の許可がなければ行えません。一方、採用代行・スカウト代行は「企業の指示のもとで採用業務を代行する」サービスであり、求職者を斡旋して仲介料を得るわけではないため、原則として許可は不要です。ただし、実態として求職者を紹介してマージンを取る形になると職業紹介に該当します。「自分は媒体上の作業を代行しているだけか」を常に意識してください。

この副業の概要

項目 内容
初期費用 ほぼゼロ(PC・ネット環境があれば可)
必要スキル 文章力・丁寧な連絡・ビジネスマナー(人事経験は歓迎だが必須ではない)
月収目安 月2万〜15万円(継続契約の数しだい)
難易度 中(作業自体は平易、成果を出すには工夫がいる)
在宅可否 完全在宅・スキマ時間で可能
収入の型 月額契約が中心=ストック型で安定しやすい
向いている人 向いていない人
・コツコツした作業が苦にならない
・人の経歴を読んで言葉を選ぶのが好き
・連絡のレスが速く、約束を守れる
・地味でも継続収入を積み上げたい
・元人事・元採用担当・転職経験が豊富
・短期で一発大きく稼ぎたい
・定型のやり取りが退屈で続かない
・連絡が遅い・抜け漏れが多い
・成果が数字でシビアに見られるのが苦痛
・採用=人の人生に関わる責任が重いと感じる

なぜ今この副業に需要があるのか(市場データ)

「採用なんて景気しだいでしょ」と思われがちですが、データを見ると採用代行の需要は構造的に伸びています。

矢野経済研究所の推計によると、採用代行(RPO)の主要市場規模は2021年度の628億円から2022年度には706億円へと拡大し、2025年には1,000億円の大台を突破する見込みです(出典:矢野経済研究所/各社まとめ)。背景にあるのは、採用チャネルの多様化(求人サイト・スカウト媒体・SNS・リファラルと手段が増え続けている)と、労働人口の減少による慢性的な人手不足です。

帝国データバンクの調査では、人手不足を感じている企業の割合が高止まりしており、とくに中小企業では「採用専任の担当者がおらず、社長や総務が片手間で対応している」ケースが珍しくありません。採用にまで手が回らない会社こそ、月数万円で作業を巻き取ってくれる外部の人を探している——ここに副業の入り込む余地があります。

受注インフラ側のデータも追い風です。クラウドワークスのIR資料によると、登録ワーカー数は2024年9月時点で672.2万人、対する発注側のクライアント数は100.6万社。ワーカーは増えていますが、それ以上のペースで「外注したい会社」が増えており、採用・人事系の代行案件も継続的に募集が出ています(出典:クラウドワークスIR)。

収入の目安(正直な数字)

採用代行・スカウト代行の報酬は、大きく「月額固定」「従量課金(1通◯円)」「成果報酬」の3つに分かれます。副業で受けやすいのは月額固定か従量課金です。発注側の相場(プロのRPO会社が請ける場合)はこのくらいです。

料金体系 企業向け相場の目安 内容
月額固定型 月30万〜70万円(専門会社) スカウト送信+運用をまるごと
従量課金型 スカウト1通50円〜/1,000通3,000円例も 送った分だけ課金
スクリーニング 1回2,500円〜 応募者の書類選考代行
応募者対応 月2万円〜 一次返信・日程調整

※出典:採用代行各社の公開料金・ココナラ出品事例より。専門会社の相場であり、副業フリーランスの受注単価はこれより低めになるのが一般的です。

副業フリーランスが実際に受ける場合は、専門会社のフルパッケージより小さい単位で受注します。リアルな積み上げイメージはこうです。

段階 受注内容 月収目安
始めたて スカウト文作成・送信代行を1〜2社 2万〜4万円
慣れてきた 候補者リスト+スカウト+日程調整を月額で2〜3社 5万〜10万円
実績あり 採用設計まで踏み込み単価UP・複数社継続 10万〜15万円超

数字を盛らないために

「採用が決まったら成果報酬◯十万円」という話を見かけますが、副業で成果報酬型を受けると、何ヶ月も働いて採用ゼロ=報酬ゼロというリスクがあります。最初は月額固定や作業量に応じた従量課金で、確実に積み上がる契約から始めるのが堅実です。

始め方の5ステップ

  1. 得意な領域を決める:エンジニア採用・販売職・事務など、自分が経歴を読んで理解できる職種があると刺さるスカウトが書けます。前職の業界が武器になります。
  2. スカウト文・求人原稿のサンプルを作る:架空の求人を想定して、スカウト文と求人票のビフォーアフターを自作。これがポートフォリオになります。
  3. クラウドソーシング・スキル販売サイトに登録:プロフィールに「採用代行・スカウト代行」と明記し、できる作業を具体的に並べます。
  4. 小さく1件受ける:まずは「スカウト100通送信」など作業範囲の明確な案件で実績と評価を獲得。
  5. 月額契約・継続提案へ:単発で信頼を得たら「月額で運用を任せませんか」と提案。ストック型の収入に育てます。

案件の探し方(登録すべきプラットフォーム)

採用代行・スカウト代行は、まず「人を集めている会社が外注先を探している場所」に自分を置くのが近道です。代表的なのが次の3つです。

ココナラ

スキル販売の国内最大級プラットフォーム。「スカウト代行」「採用代行」のカテゴリで実際に出品・取引が行われており、初心者でも自分のサービスを300円から出品できます。評価が貯まると指名依頼が増え、継続契約につながりやすいのが強みです。まずは小さな作業代行から出品して実績を積むのに向いています。

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ランサーズ

日本最大級のクラウドソーシング。採用・人事系のアウトソーシング案件や、スカウト送信・求人原稿作成の募集が出ます。実績を重ねると単価を上げやすく、月額の継続案件も見つかります。プロフィールに対応できる媒体(ビズリーチ・Wantedly・Indeed等)を明記しておくとマッチング率が上がります。

ランサーズに登録する →

ママワークス

主婦・在宅ワーカー向けの求人サイト。在宅・時短勤務の事務サポート系案件が豊富で、採用アシスタント・人事サポート・スカウト送信といった「企業に在宅で関わる」仕事も掲載されます。子育て中でスキマ時間に働きたい人や、まず固定の在宅ワークから入りたい人に向いています。

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プラットフォーム比較

サービス 向いている使い方 特徴
ココナラ 自分のサービスを出品して待つ 出品型・実績で指名が増える
ランサーズ 募集案件に応募していく 提案型・継続案件も多い
ママワークス 在宅の固定ワークを探す 時短・主婦向け求人が中心

単価を上げる4つの方法

  • 「送る」から「設計する」へ:ただスカウトを送るだけでなく、ターゲット設計・媒体選び・返信率の改善提案まで踏み込むと単価が上がります。
  • 返信率・面談化率を数字で見せる:「私が運用したら返信率が◯%上がった」と実績を数字で示せると、月額契約の値上げ交渉がしやすくなります。
  • 得意職種に特化する:エンジニア・介護・施工管理など、人手不足が深刻で採用が難しい職種に強くなると重宝されます。
  • 複数業務をまとめて受ける:スカウト+応募者対応+求人原稿改善とパッケージ化すると、1社あたりの月額が上がります。

AIは採用代行の仕事を奪うのか

スカウト文の下書きは、すでにAIで量産できます。だからこそ「テンプレを送るだけ」の代行は単価が下がっていきます。一方で、候補者一人ひとりの経歴を読み込み、その人に響く一文を足す・送る相手を見極める・返信が来たあとの丁寧なやり取りといった部分は人の仕事として残ります。AIを下書きの効率化に使いつつ、人にしかできない「見極めと心配り」で差別化するのが現実的な生き残り方です。

この副業の強みと注意点

強み 注意点
・初期費用ほぼゼロで始められる
・月額契約に育てば収入が安定する
・前職の業界経験がそのまま武器になる
・完全在宅・スキマ時間で可能
・人手不足で需要が構造的に伸びている
・職業紹介(許可制)との線引きに注意
・候補者の個人情報を扱う=守秘義務が重い
・成果が出ないと契約を切られやすい
・テンプレ送信だけだと単価が下がる
・地味な連絡業務の積み重ねで飽きやすい

個人情報の扱いには細心の注意を

候補者の氏名・経歴・連絡先といった個人情報を扱う仕事です。情報の持ち出しや流出は重大な契約違反・法令違反になります。秘密保持契約(NDA)を結ぶ、データを私物デバイスに残さない、共有された媒体アカウント以外で候補者に連絡しない——といった基本を徹底してください。万一の業務トラブルに備える方法は、後述のフリーナンスの項も参考にしてください。

もしもの備え:フリーランスの保険

フリーナンス

フリーランス向けの損害賠償保険+ファクタリングサービス。口座開設は完全無料で、「あんしん補償Basic」(最高5,000万円)が自動付帯します。採用代行は候補者の個人情報を扱うため、情報漏えいや納品物の不備といった業務トラブルのリスクに備えておくと安心です。さらに、報酬の入金が遅い時は請求書を買い取ってもらって即日入金してもらうこともできます(手数料3〜10%)。常用するものではなく、副業フリーランスの「もしも」の選択肢として持っておくと心強い存在です。

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よくある質問

人事や採用の経験がなくても始められますか?

始められます。スカウト送信や応募者の日程調整といった作業は、丁寧な連絡ができれば未経験でも対応可能です。ただし「どんな人を採るべきか」の設計に踏み込むには経験があると有利なので、最初は作業代行から入り、知識を増やしながら提案力を高めていくのが現実的です。

採用代行は違法になることがありますか?

「企業の採用業務を代行する」だけなら原則問題ありません。違法になるのは、求職者を企業に斡旋(しょうかい)して採用が決まったら紹介手数料を取る場合で、これは有料職業紹介事業の許可(厚生労働大臣の許可)が必要です。自分がやっているのが「媒体上の作業代行」なのか「人の紹介・仲介」なのかを区別してください。判断に迷う契約は、必ず発注元に業務内容を文書で確認しましょう。

どんな媒体を扱えると有利ですか?

スカウト型ではビズリーチ・Wantedly・Green・doda Recruiters、求人型ではIndeed・engageなどが代表的です。実際にどれかを触った経験があると受注しやすくなります。未経験なら、まず1つの媒体に絞って操作と文面のコツを覚えるのがおすすめです。

月いくらくらいから狙えますか?

始めたては月2万〜4万円、継続契約を2〜3社持てれば月5万〜10万円が現実的なラインです。採用設計まで踏み込んで複数社を担当できるようになると、月10万〜15万円超も見えてきます。一発で大きく稼ぐより、月額契約を積み上げて安定させる副業だと考えてください。

確定申告は必要ですか?

副業の所得(収入から経費を引いた額)が年20万円を超えると確定申告が必要です。詳しくは関連ページの確定申告ガイドを確認してください。

副業を始める前に知ってほしいこと

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※この記事の情報は2026年5月時点のものです。最新の制度・料金・市場動向は各公式サイトでご確認ください。

参考資料・出典

  • 矢野経済研究所ほか各社まとめ「採用代行(RPO)市場規模(2021〜2025年度)」— RPO主要市場 628億円(2021年度)→706億円(2022年度)→2025年に1,000億円突破見込み
  • 帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」— 中小企業を中心とした人手不足の実態
  • クラウドワークス IR資料(2024年9月)— 登録ワーカー672.2万人・クライアント100.6万社
  • 採用代行各社の公開料金・ココナラ出品事例 — スカウト代行・採用代行の料金相場

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